がれき収集、産廃処理、造園作業。こうした現場では、釘・ガラス片・金属片・木の枝など、鋭利なものが日常的に飛び交います。「今日もヒヤリとした」「手袋が破けて指に刺さりそうになった」――そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
一般的な作業手袋は、グリップ力や操作性を中心に設計されています。しかし、突き刺しや切創という「刃物系のリスク」に正面から向き合った手袋は、実はあまり多くありません。
この記事では、がれき収集・産廃処理・造園作業といった現場で本当に役立つ「突き刺し防止手袋」の選び方と、DK.WORKSが開発した2モデル(TB-001・TB-002)の特徴を詳しく解説します。
目次
がれき収集・清掃作業で「手の怪我」が多い理由

現場での手指の怪我は、決して珍しい出来事ではありません。厚生労働省のデータによると、令和4年度の休業4日以上の死傷者数は132,355人(前年比1,769人増・過去10年で最多)に達しており、そのなかでも疾病部位として最も多いのが「手・指」です(出典:厚生労働省 職場のあんぜんサイト)。
清掃・解体・がれき処理といった現場では、地面や残骸に潜む鋭利なリスクが特に多く、手袋への要求水準は他の現場と比べても高くなります。
現場に潜む3つのリスク
こうした作業現場で手に起こりうるリスクは、大きく3つに分類できます。
・突き刺し:釘・針金・ガラス片・金属片・木の枝など、尖ったものが掌や指先を貫通するリスク
・切創:鋭利なエッジを持つ金属片・ガラスなどで手を切るリスク
・摩耗:荒れた路面や廃材との繰り返し接触で手袋の生地が削られ、保護機能が低下するリスク
一つひとつは小さな怪我に見えても、現場では細菌感染や、指の腱・神経へのダメージにつながるケースもあります。「ちょっとした刺さり傷」を侮らないことが、現場の安全管理の第一歩です。
一般的な作業手袋では対応できないケース

市販の一般的な作業手袋(牛革・合皮・ニットタイプなど)は、摩耗や汚れには強い一方、「突き刺し防止」という機能を専門的に持つ商品はごく少数です。
手袋の生地を貫通するほどの力が加わった場合、生地の厚みだけでは防ぎきれないことがあります。特に、釘や針金のように先が細くピンポイントで刺さるものは、生地を押し広げて侵入してくるため、一般的な縫製手袋では十分なガードが難しいのです。
突き刺し防止に特化した構造を持つ手袋を選ぶことが、これらの現場では重要になります。
突き刺し防止手袋を選ぶ3つのポイント
「突き刺し防止」と書かれた手袋は複数ありますが、その性能には大きなばらつきがあります。以下の3つのポイントを確認してから選ぶことをおすすめします。
① 掌部の突刺し防止性能(試験数値で選ぶ)

突き刺し防止性能は、EN388:2016(ISO 23388)という国際規格の試験で数値化されます。試験では鋭利な針を一定速度で押し込み、貫通するまでに必要な力(N:ニュートン)を計測します。
| レベル1 | 20N以上 |
|---|---|
| レベル2 | 60N以上 |
| レベル3 | 100N以上 |
| レベル4(最高) | 150N以上 |
※EN388:2016 耐突刺性試験(カケンテストセンターにて実施)
現場で実際に使われる釘や針金の刺さる力を考えると、レベル4(150N以上)の性能を持つ手袋が安心です。なお、DK.WORKSのTB-001・TB-002の掌部は、試験数値461Nを記録しており、レベル4を大幅に上回る性能となっています。
② 耐切創性能(素材の違いを知る)

突き刺しとあわせて重要なのが「切創」への対応です。EN388:2016では耐切創性もレベル1〜5(TDM試験)で評価されます。がれきや金属片が散乱する現場では、切れに強い素材を選ぶことで、複合的なリスクに対応できます。
耐切創性に優れた素材の代表格が「ケブラー(アラミド繊維)」です。鋼鉄の約5倍の引張強度を持ちながら、ニット素材なので柔らかく手に馴染む特徴があります。甲部にケブラーニットを採用した手袋は、突き刺しと切創の両方に対応できる現場向きの選択肢です。
③ 作業性・フィット感(動かしやすさも安全の一部)
保護性能が高くても、動かしにくい手袋では現場での作業が滞り、かえって別の事故リスクを生むことがあります。以下の点も確認しましょう。
・掌部のカットラインに工夫があるか(指を自然に曲げられるか)
・素材に適度な伸縮性があるか(細かい作業に対応できるか)
・長時間着用で蒸れないか(吸汗速乾素材かどうか)
・カラビナループなど紛失防止の工夫があるか
突き刺し防止手袋は、正しく装着していることで初めてその性能を発揮します。「着けることが億劫にならない手袋」を選ぶことが、現場の安全継続につながります。
DK.WORKSの突き刺し防止グローブ 2モデル詳細比較

DK.WORKSが展開するTBシリーズは、がれき収集・産廃処理・造園作業・官公庁(消防・警察・自衛隊)・警備といった現場の声から生まれた突き刺し防止グローブです。2モデルはいずれも掌部に同じ3層構造を採用しており、試験機関(カケンテストセンター)による数値でその性能が裏付けられています。
掌部の3層構造がポイント|共通の突き刺し防止の仕組み
TB-001・TB-002に共通する最大の特徴が、掌部の3層構造です。外側から順に以下の素材を重ね合わせることで、高い突き刺し防止性能を実現しています。
| 表面(外側) | アラミドシリコーン:難燃・耐切創・ノンスリップ性に優れた特殊素材 |
|---|---|
| 中間層 | 特殊突刺し防止素材:釘などの鋭利なものをしっかりブロック |
| 内側(肌面) | 吸汗速乾素材:装着時の快適性を保つ |
表面のアラミドシリコーンは、難燃・耐切創・ノンスリップという3つの性能を兼ね備えたハイブリッド素材です。掌側のカットラインにも工夫を凝らし、指を自然に曲げられる作業性を損なわない構造になっています。
TB-001(ケブラーニットタイプ)|耐切創・難燃性を高めたモデル

TB-001は、甲部にケブラーと綿の交編編物(ダブルニット)を採用したモデルです。ケブラーは耐切創性と難燃性に優れ、かつニット素材のため柔らかく手に馴染む特徴があります。鋭利な金属片が飛び交う解体作業や、難燃性も必要な現場に適しています。
| 型番 | TB-001 |
|---|---|
| 価格 | 7,900円(税込) |
| カラー | ブラック・オレンジ |
| サイズ | M・L・LL |
| 甲部素材 | ケブラーと綿の交編編物(ダブルニット) |
| 掌部素材 | アラミドシリコーン(3層構造) |
| 主な特長 | 耐切創性・難燃性・突き刺し防止・ノンスリップ |
TB-002(吸汗速乾タイプ)|軽量・快適性重視のモデル

TB-002は、甲部をポリエステル100%の吸汗速乾素材に変更したモデルです。掌部の3層構造・突き刺し防止性能はTB-001と同水準を維持しながら、より軽量で通気性を高めた設計になっています。保護性能は掌側だけでよい場面、暑い季節の屋外作業や、長時間の清掃・ゴミ回収作業に向いています。
| 型番 | TB-002 |
|---|---|
| 価格 | 6,900円(税込) |
| カラー | イエロー・ブラック |
| サイズ | M・L・LL |
| 甲部素材 | ポリエステル100%(吸汗速乾) |
| 掌部素材 | アラミドシリコーン(3層構造) |
| 主な特長 | 軽量・快適・突き刺し防止・ノンスリップ |
性能の試験動画
TB-001 vs TB-002 どちらを選ぶべきか?用途別チェック表
| 確認ポイント | TB-001 おすすめ | TB-002 おすすめ |
|---|---|---|
| 耐切創性・難燃性も必要 | ● | |
| 金属片・ガラス片が多い現場 | ● | |
| 夏場・屋外の長時間作業 | ● | |
| コストを抑えたい・複数枚準備 | ● | |
| ゴミ回収・清掃・園芸メイン | ● | |
| 解体・がれき収集・官公庁向け | ● |
※掌部の突き刺し防止性能・耐切創性は両モデル共通です。
業種・作業別のおすすめ選び方
同じ「突き刺し防止手袋」でも、現場によってリスクの内容は異なります。ここでは代表的な4つの作業シーンごとに、おすすめモデルの選び方をご紹介します。
がれき収集・解体作業向け(TB-001推奨)

解体現場やがれき収集作業では、金属片・コンクリート破片・釘・ガラスなどが混在します。突き刺しのリスクに加え、鋭利な金属エッジによる切創リスクも高い環境です。
このような現場では、甲部のケブラーニットによる耐切創性と難燃性を備えたTB-001が有効です。作業中に壁面や金属に手が触れることが多い場合も、ケブラーの保護性能が安心感をもたらします。
産廃処理・ゴミ回収向け(TB-002推奨)

産廃処理やゴミ回収は、暑い季節の屋外で長時間行われることが多い作業です。汗による蒸れが手袋の着用感を大きく左右するため、吸汗速乾素材を採用したTB-002が適しています。
掌部の突き刺し防止性能(461N)はTB-001と同水準ですので、保護性能を落とさずに快適な着用感を得ることができます。また、イエローカラーは視認性が高く、作業中の安全確認にも役立ちます。
造園・緑化作業向け(TB-002推奨)

造園作業では、植物のトゲ・枯れ枝・竹の断面・針金など、日常的に突き刺しリスクが潜んでいます。手を細かく動かすことが多い作業でもあるため、軽量でフィット感の高いTB-002がおすすめです。
掌側のカットラインの工夫により、指を自然に曲げて細かい作業ができます。農業・公園管理・緑化工事など、屋外の植物を扱う現場全般で活躍します。
官公庁(消防・警察・自衛隊)向け(TB-001推奨)

消防・警察・自衛隊など官公庁の現場では、予測のつかない様々なリスクに備える必要があります。がれきや破損建材の中での活動、金属物との接触、そして難燃性が求められる場面も想定されます。
TB-001のケブラーニットは難燃性を持ち、突き刺し防止・耐切創性との複合機能を1枚で実現できるため、こうした多様なリスクが混在する現場での使用に適しています。
指の挟まれ防止に最適な耐圧グローブとの組み合わせも検討を
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がれき収集・解体作業の現場では、重量物の取り扱いも伴うことがあります。鋭利なリスクへの対策と同時に、「指の挟まれ・圧迫」というリスクが混在する現場では、用途に応じた手袋の使い分けも検討に値します。
DK.WORKSのフラッグシップモデル「耐圧グローブ PRESS GUARD」は、四国電力株式会社との共同開発による耐圧性能特化型グローブです。片手14枚の耐圧板が指を上下の圧力から守り、最大荷重400kg時に4mmの変形という試験データ(香川県産業技術センターによる試験)が、その性能を裏付けています。
まとめ|現場のリスクに合った1枚を選ぼう
がれき収集・清掃作業・園芸作業で手を守るためには、突き刺し防止性能を数値(試験データ)で確認し、現場のリスクに合ったモデルを選ぶことが大切です。
この記事のポイントまとめ
- ・現場のリスクによって、突き刺し防止手袋を選ぶべき
- ・TB-001:耐切創性・難燃性が必要な解体・がれき・官公庁向け
- ・TB-002:快適性・軽量性を重視する清掃・造園・ゴミ回収向け
- ・両モデルとも掌部突き刺し防止性能は同水準(461N・レベル4)
- ・重量物を扱う現場では耐圧グローブ PRESS GUARDとの使い分けも選択肢のひとつ
「手袋1枚でどこまで守れるか」を正しく理解したうえで、今の現場に本当に必要な保護具を選んでください。手指のリスクを軽減することが、長く現場で働き続けることへの第一歩です。